塩分のとりすぎは高血圧を招く
更年期になると、血液中のコレステロールも増加し、動脈硬化が起こしやすくなっています。また、ストレスも多く、肥満しやすいので高血圧になる人が目立ってきます。
この高血圧の発病や悪化に塩分のとりすぎが強く影響しています。また、更年期の手足のむくみにも塩分のとりすぎが関係しています。
このように、塩分のとりすぎは、更年期の食生活には、もっとも気をつけるもののひとつです。漬け物などの濃い味付けもの、魚の干物やハムなどの加工食品などは、食べ過ぎないように普段から気をつけましょう。

塩分は、一日の摂取量を10g以下に控えることが適正とされています。塩分のチェック方法ですが、市販されている塩分チェックの道具を利用すると便利でしょう。和風の食事や洋風の食事、中華風の食事、みそ汁、お吸い物など、個々の食事で主だった料理の塩分を、容易にチェックすることが可能です。
塩分チェックをしたところ1日10グラム以上の塩分を摂取している人は、塩分を減らす努力をしましょう。しかし、急に塩分を減らそうとすると無理がありますから、負担なく減塩するようにしましょう。
隠れ塩分の多いのが、魚介類や肉類の加工食品、それにインスタントやレトルト食品、さらに外食です。塩ジャケ1切れにはほぼ5グラム、あじの干物には1枚には2.5グラム、ロースハム2枚には1.1グラムの塩分が含まれています。また、インスタントラーメンにも1袋で6.4グラムの塩分が含まれています。
甘いもの、すなわち糖分は、穀類や芋類などに多いでんぷんと同じくエネルギー源として重要です。しかし、とりすぎると余分なエネルギーは、肥満の原因となり、動脈硬化から高血圧、高脂血症、脂肪肝へとつながっていきます。
甘いと感じる食べ物の中でも、見逃しがちなのが果物です。例を挙げると、バナナ1本に対して21.4g、ブドウ一房に対して17.1g、リンゴ1個に対して10.4gと、果物は、かなりの糖分を含んでいます。
更年期に生じてしまうエストラゲンが乏しくなるという症状は、血液中に含まれているコレストロールを増加してしまいます。そして、豚肉や牛肉、とりわけレバーや脂身、イカ、カキ、ウニといった魚介類、いくら、数の子、などの魚の卵、そしてチーズやバターなどの乳製品には、コレストロールがたくさん含有されています。
1日の食事から摂取するコレストロールは、成人で500~600mgが適正です。ですが更年期には、この摂取量の二分の一、300mgに控えていた方が安心です。それと、血液の検査で、血液中に含まれる総コレストロールの値が200以上にならないようにしましょう。
豚肉や牛肉といった肉類にコレストロールが含まれているからといって、絶対に口に入れないというわけにはいきません。豚肉や牛肉といった肉類は、良質なタンパク質も含んでいますから、1日に100gぐらいの摂取は必要不可欠です。それと、一口に肉類といっても、コレストロールをたくさん含んでいるレバーや内臓、脂身などの部分を避けるようにして、ヒレや赤身部分を食べるようにすれば心配ないでしょう。
善玉コレストロールを増やして悪玉コレストロールを減らす効果が期待できるリノール酸を多く含む植物油(サフラワー油、コーン油、ごま油、オリーブオイル)などを中心に摂取するように心がけましょう。
更年期につきものの成人病を予防するためには、食物繊維は欠かせません。
食物繊維は穀物や根菜類、海草、キノコ類などにたくさん含有されています。例を挙げるなら、ひじき、わかめ、寒天、干し椎茸、かんぴょう、切り干し大根、納豆などが、食物繊維をたくさん含んでいる食品となります。
更年期障害の方の中には、ビタミン剤を服用されている方がたくさんいらっしゃるようです。とりわけビタミンEは、アンチエイジングに適しているとされてから、ビタミン剤を利用して摂取されている方がいらっしゃるようです。
ビタミンEは、サフラー油や小麦胚芽、ひまわり油、綿実油、アーモンド、カボチャやアボカドなどにたくさん含有されています。それと、抗酸化作用は、ビタミンCやベータカロチンにも効果を期待することができます。よって、にんじんやピーマンといった野菜をひまわり油で炒めたりした一品は、ビタミンEもビタミンCもベータカロチンも同時に摂取することが可能です。
更更年期の女性にとって、カルシウムの摂取量というのは大切な問題です。女性ホルモンであるエストラゲンは、骨中に貯蔵されているカルシウムが血液の中へ溶けて出て行くのを抑制する役割を担っています。
更年期の女性がとるべきカルシウムは、1日に800~1000ミリグラムが必要だといわれています。
カルシウムを摂取するための食品は、イワシのような小魚、海草類、大豆食品などが日本人に馴染みのものです。
牛乳は優れたカルシウム補給源ですが、牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしたりして苦手だという人がいます。
「酒は百薬の長」といわれますが、少量のアルコールには、ストレスの解消や血液中に善玉コレストロールを増やして、動脈硬化を予防する働きもあります。
女性の飲酒は、アルコールとのつきあい方をうまくできないと、アルコール依存症になるケースが見られます。