糖尿病の治療

食事療法
糖尿病の治療には、食事療法、運動療法、薬物療法の3つがあります。中でも、食事療法は病治療の基本となります。特に初期の糖尿病は、食事療法で進行を防ぐことができます。

食事療法を始める際には、必ず医師の指示に従い、自分にあったものを行ってください。食事療法で最も重要なことは、適正な体重の維持です。標準体重は、身長との関係で簡単に算出できますから、まず自分自身の標準体重を確認します。つぎに、標準体重を実現するための、1日の適正なエネルギー量を算出し、食事療法の中にとりいれます。

(標準体重の計算方法)
身長(m)×身長(m)×22=標準体重(kg)


例)身長170センチの人の適正な体重は?
答え)1.7×1.7×22=63.6㎏
(1日の適正エネルギーの計算)


体重1㎏あたりの必要エネルギー量(約30kcal)
例)身長170センチの人の適正なエネルギー量は?
答え)63.6×30=1908kcal


異常、糖尿病の食事療法の要点をあげましたが、大切なことは、医師に指示された範囲内のカロリー摂取に押さえることです。また、食事は、バランスよく栄養 (糖質 タンパク質 脂質)をとり、ビタミン・ミネラルの補給をしましょう。それと決まった時間に3食とるように心がけることが大切です。


運動療法
運動療法は、食事療法と並ぶ糖尿病治療の中心となるものです。特に、日本人の95%を占める2型糖尿病の治療には食事療法とともに欠かせません。運動療法を始める前には、必ず、血糖や心電図、眼底検査などのメディカルチェックを受ける必要があります。

運動療法は肥満の解消にもなり、食事療法と併用することにより相乗効果が現われます。適度な運動を行うと、からだが血液中のブドウ糖をエネルギーとして消費するだけでなく、インスリンの働きが活発になるので血糖値が下がります。

ウォーキングや階段の昇り降りなどだけでも十分な効果が得られます。 なお、運動療法も食事療法と同様に必ず医師の指示に従い、自分にあったものを行うことが大切です。


薬物療法
食事療法と運動療法で十分な効果がえられなかった場合は、薬物治療を開始します。しかし、薬物療法を開始しても、食事療法と運動療法の併用は続ける必要があります。近年、糖尿病の治療薬は進歩が著しく、治療薬の選択の幅が広がっています。

しかし、糖尿病の原因を取り除いて完全に治すことのできる薬はありませんから、食事療法と運動療法、そして薬物療法をうまく併用し、血糖値をコントロールすることが大切です。